立花文穂展

数多くのアーティストを輩出したオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」(江東区佐賀町、1983-2000)の活動を検証する佐賀町アーカイブ。今回は、1995年に佐賀町エキジビット・スペースで行われた個展「MADE IN U.S.A.」でデビューした立花文穂さんの展覧会を開催します。

本展では、第Ⅰ期を「MADE IN U.S.A.」、第Ⅱ期を「クララ洋裁研究所」と題して展示替えを行います。第Ⅰ期では、アメリカ・ヴァーモントでの2ヶ月間のアーティスト・イン・レジデンスでアンティークショップやフリーマーケットで集めた素材をもとにした作品を持ち帰り、佐賀町エキジビット・スペースで行ったインスタレーションを、およそ18年ぶりに再現。併せて、1999年のアメリカ・ピッツバーグでの滞在制作および展示した作品も再構成します。主に文字、紙、本を素材やテーマとする現在の創作活動の原点を見ることができるでしょう。
また、第Ⅱ期では、2000年、佐賀町エキジビット・スペース主宰である小池一子の母が創設した「クララ洋裁研究所」の建物が取り壊される前に、そこから出てきた型紙やチャコールペンシル、針や糸など大量の洋裁道具を用いてインスタレーションした作品を、佐賀町アーカイブの空間に合わせて再構成します。さらに、現在入手困難な同名のアーティストブック『クララ洋裁研究所』が少部数販売されます。本展のために、製本所で見つかった印刷の残りを使い、新たな様相で作家自ら製本したものです。

紙束やしわ、不揃いの文字、インクのかすれなどが、これまで見ていたものと違って見える。ものを見るとは何か、あらためて考えさせられます。足をお運びいただければ幸いです。

「MADE IN U.S.A.」(佐賀町エキジビット・スペース)
「MADE IN U.S.A.」(佐賀町エキジビット・スペース)
MADE IN U.S.A.
佐賀町エキジビット・スペース
1995年
クララ洋裁研究所
下落合、クララ洋裁研究所
2000年

展覧会情報

会期
第Ⅰ期「MADE IN U.S.A.」 2013年5月24日(金)─6月23日(日)
第Ⅱ期「クララ洋裁研究所」2013年6月28日(金)─7月28日(日)
開廊日
金・土・日・祝 12:00─19:00(月〜木休)
入場料
100円〜(佐賀町アーカイブの運営に対するドネーションとして)
会場
佐賀町アーカイブ
〒101-0021
東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda B110
アクセス
東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
主催
NPO法人アート・ミーティング・ポイント
協力
株式会社キチン
問合せ
e-mail : info@sagacho.jp
TEL : 080-3726-9960(金・土・日・祝 12:00─19:00)

作家プロフィール

たちばな・ふみお
アーティスト、グラフィックデザイナー。1968年、広島市生まれ。東京在住。1992年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。1994年、東京藝術大学大学院美術研究科修了。1994年、アメリカ・ヴァーモントでアーティスト・イン・レジデンス後、1995年、個展「MADE IN U.S.A.」(佐賀町エキジビット・スペース)をはじめ、「木のなかに森がみえる」(2005年、SHISEIDO LA BEAUTE、パリ)、「デザイン 立花文穂」(2011年、ギンザ・グラフィック・ギャラリー)など国内外で発表。主なグループ展に「衣服の領域」(小池一子キュレーション。2004年、武蔵野美術大学図書館他)、「MOTアニュアル2008―解きほぐすとき」(2008年、東京都現代美術館)、「風穴―もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」(2011年、国立国際美術館)など。2006年より自ら責任編集とデザインを手がける『球体』(現在5号刊行)をはじめる。
作品集に『紙々』『クララ洋裁研究所』『風下』など。最新の著書に『かたちのみかた』(誠文堂新光社)。現在、女子美術大学デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻准教授。

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