sagacho archives COLLECTION plus, 4

「アーカイブ、それから」森村泰昌展

佐賀町エキジビット・スペース(1983–2000)の活動とコレクションを点検しつつ新しい要素を加え、日本の美術の現代史を綴る「佐賀町COLLECTION plus」シリーズ。その第4回として森村泰昌さんを迎えます。
森村さんと佐賀町エキジビット・スペースとのかかわりは、1987年に関西の若手アーティストを東京でいち早く紹介したグループ展「イエス・アート/デラックス」に始まります。1990年には個展「美術史の娘」を開き、泰西名画の中の人物に自らが扮して撮影するセルフ・ポートレイト・シリーズを初めてまとまった形で発表し、一躍注目を浴びました。このとき同展の中で、同食糧ビル内の佐賀町エキジビット・スペースbisにて、《踏み絵》と題したインスタレーションも行っています。

今回は、佐賀町アーカイブ・コレクションから、この《踏み絵》を佐賀町アーカイブの空間に再びインスタレーションします。自らの足を型取った彫刻の足元には、セザンヌの静物画のりんごに扮したセルフ・ポートレイト写真。写真はライトボックスに収められ、光を発する空間で展示されます。ほかにも、コレクションより、フリーダ・カーロの絵画をもとにした《私の中のフリーダ(支える力)》(2001年)など、身体をモチーフとした作品を展示。併せて、著作や資料を閲覧できる書棚も設置します。

森村さんが、複数の登場人物が必要な場合などにコンピュータによるデジタル合成を試みるのは1989年以降です。新しいメディアを取り入れつつ、自らの身体性のもとに、日本の私たちにとってリアルな美術を世界へ発信しようという機運が盛り上がり始めた当時を検証し、これからを考えます。足をお運びいただければ幸いです。

踏み絵
踏み絵
1990
フィルムプリント、ライトボックス、石膏、羽毛 他
44x39x41㎝
踏み絵
1990
佐賀町エキジビット・スペース bis
「美術史の娘」展示風景

展覧会情報

会期
2012年11月3日(土・祝)─2013年2月11日(月・祝)
※年末年始休廊:12月29日〜 1月4日
開廊日
木・金・土・日・祝 12:00─19:00
入場料
100円〜(佐賀町アーカイブの運営に対するドネーションとして)
会場
佐賀町アーカイブ
〒101-0021
東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda B110
アクセス
東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
主催
NPO法人アート・ミーティング・ポイント
協力
一色事務所
株式会社キチン
問合せ
e-mail : info@sagacho.jp
TEL : 080-3726-9960(木・金・土・日・祝 12:00─19:00)

作家プロフィール

[もりむら・やすまさ]
1951年、大阪市生まれ。大阪市在住。京都市立芸術大学美術学部卒業、専攻科修了。
1985年、ゴッホの自画像に扮するセルフ・ポートレイト写真を制作。以降、一貫して「自画像的作品」をテーマに作品をつくり続けている。1989年、「ベニスビエンナーレ/アペルト88」に選出。主な国内での個展に、「美に至る病—女優になった私」(1996年、横浜美術館)、「[空想美術館]絵画になった私」(1998年、東京都現代美術館他)、「私の中のフリーダ」(2001年、原美術館)、「なにものかへのレクイエム—戦場の頂上の芸術」(2010年、東京都写真美術館他)など。www.morimura-ya.com

関連イベント

対談  森村泰昌×逢坂恵理子(横浜美術館館長)

定員に達しましたので受付を終了いたしました。

イベント情報

日時
2013年1月11日(金)
19:00─20:30(18:30開場)
会場
3331 Arts Chiyoda 1F コミュニティスペース
定員
100名(要予約)
料金
800円
申込方法
2012 年11 月3日(土)より受付開始